あしたのあなたへ

武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部 青木雅幸教授

 英語なんて。

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幼稚園のある一日が私の英語への思いを決定的にしたのです。

 私の通っていた幼稚園は横浜にあったのですが、隣は進駐軍の居住地区でした。高校生の方は知らないでしょうが、かまぼこ型の兵舎があったのです。米兵の兵舎でクリスマスパーティが開かれ、園児が招待され、私も参加しました。そこで見たきらびやかなクリスマスツリー、次から次に渡されるお菓子の数々……幼稚園児にして、大きなカルチャー・ショックを受けたのです。それでアメリカに魅了されたのです。その時に撮った写真は今でも、その時の感動を甦らせてくれます。

 私の経験から言うと、語学習得にはモチベーションが大切だと思うのです。

 武蔵野学院大学では海外研修のプログラムを組んでいます。私はカナダの大学(ヨーク大学)に付き添いで行っているのですが、昨年参加した男子学生で大きく変わった学生がいました。その学生は正直言って、決して熱心に研修を受けようとしていたわけではありませんでした。しかし、現地で大学の教員などと打ち合わせしている私の姿を見て、「絶対に英語が話せるようになりたい!」と思ったらしいのです。もちろんカナダ人の女子学生と話したいという下心(笑)もあったようですが……。その晩から私の部屋へ来て、「こういう時はどう言えばいいのか?」と熱心に質問し始めたのです。最初は私が話す英語をカタカナで、後半は英語で小さなメモ帳にびっしり書き込んでいました。それ以降、その学生は現地の学生に積極的に話しかけ、今では随分と英会話が上達しました。

 また、今年の研修に参加予定の学生の中には、現地で英語だけでコミュニケーションをとろうと、今、熱心に英会話を勉強し、かなりの成果を挙げています。

 カナダの大学では、研修生は基本的に英会話を学ぶクラスに入るのですが、ある程度以上の会話力がある場合は現地の学生のクラスに入ることもできるので、より濃密な研修が受けられます。

 別に海外に行かなくても語学は習得できると私は思っています。私自身もそうでしたし。きっかけも何でも構わない。モチベーションさえあれば、誰でも語学を身に付けることはできるのです。自分がペラペラと外国語を話す姿を思い浮かべてみてください。それがモチベーションになるのではないでしょうか?

 Where there's a will, there's a way.