あしたのあなたへ

武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部 高 宇 教授

 肌で世界を感じて

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目で、耳で、肌で、

 私は1993年に日本へ来ました。大学時代から中国で日本の政治を研究していた私の来日時の感想は、「こんなにも民主的で公平な国なんだ」というものでした。

 第二次世界大戦後、日本が独立国として民主政体に変わったことは知っていましたが、中国にいた私は、日本の民主政体は名ばかりではないかと思っていたのです。

 さらに驚かされたのは、公平な国だということ。私が日本での学生時代にアルバイト先で日本人の正社員と起きたトラブルに対して、当時の工場長も課長も両方の話を聞いて、それぞれの問題点を指摘してくれました。私が中国人でも不公平な態度をとらなかったのです。

 私が日本へ来た時に覚えた驚き。それは学問で学んだだけでは、日本の実態を十分には知りえなかったことを意味しています。書物などで知識を得ることも大切ですが、自分の目で、耳で、肌で世界を感じてほしいのです。そうすることであなたが気付かなかった自分の可能性を発見できるかもしれません。

 大学の4年間は決して長くはありません。貴重な時間を無駄にしないためにも、自ら世界に飛び出してほしいと思っています。