あしたのあなたへ

武蔵野短期大学幼児教育学科・武蔵野短期大学附属幼稚園園長 酒井幸子

正直、キツいけど。

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今の私を一言で表すと“こどもにゾッコン!”

こどもたちが繰り広げるドラマ、こどもたちの発想や発見、気づきに驚かされている毎日です。

 実は私は最初から幼稚園教諭を目指していたわけではありません。大学を卒業した後、金融関係の仕事についていました。仕事自体は充実していたのですが、一生の仕事ではないなと感じていた私は6年後に退職しました。そんな時、幼稚園教諭をしていた友人の大変そうだけれども、生き生きとした様子を見て、私も幼稚園教諭を目指し、資格を取ってその職に就いたのです。最初からすべてがうまくいったわけではありませんでしたが、いろいろな経験を経るにしたがって、自分に向いている職業だったのではないかとの思いも強くなっていきました

 現場の保育者として経験を積めば積むほど、知識が足りないと痛切に感じました。そこで公立園の園長を定年退職した後、大学院へ進学し、改めて学び直したのです。ここでそれまで培ってきた経験と学問的知識が補完し合い、融合して、また新しい保育観が私の中で芽生えたのです。

ですから、これから保育者を目指す皆さんには、実習や現場での体験も大切だけれど、講義や勉強することも大切だということを心の片隅に置いていただきたいですね。

 また、保育者とは「こどもを育てる」という専門職であり、専門知識が要求される仕事であるということも覚えておいてほしいのです。「こどもを育てる」ということは“次世代を担う人材を育成する”ということであり、大きな社会的貢献ができる職業なのです。この“誇り”こそが、保育者の原動力です。保育の現場は想像以上に肉体的にも、精神的にも大変です。それを乗り越えるためには、この“誇り”が支えとなります。いつでも心の中で、この“誇り”を再確認して、毎日の仕事に当たってほしいですね。

 皆さんと一緒に、喜んだり、驚いたり、気付かされたり、悩んだりしながら、保育者への道を歩める日を楽しみしています。