Education

各科目の特長

国語

武蔵野では国語という教科を「他者の言っていることを、正しく理解するための教科である」と考えています。国語という教科を通じて、「書いてあるもの」に賛成なのか、反対なのかという以前に、まず相手の主張や考えていることを理解することや、書いた人の言いたいことを真っすぐ受けとめることが大切だと考えています。その「受けとめて、理解する力」がつけば、自分本位の解釈にとらわれない多面的な考え方が養われていきます。漢字や慣用句などの地道なトレーニングと平行しながら、その考え方のもとで読解力や表現力が身につき、大学受験、ひいては社会生活でも生きてくるのではないでしょうか。

数学

数学で「解法のテクニック」と呼ばれているものを突きつめれば、仕事をする際の「段取り」に似ているのではないでしょうか。忙しいなか、効率よく仕事をこなしていくために、物事を整理して順序良く解決していけば、難しい問題も難なく乗り越えていきます。このように、武蔵野では数学という教科は「問題解決のための段取りを学ぶ教科である」と考えています。実際の授業でその段取りを見つけて理解することは簡単なことではありません。その対策として実験的に授業内で「相談タイム」という時間を設けています。先生だけではなく、生徒も教えあうなかで活気ある授業がどのクラスでも展開されています。

社会

社会科の各科目は全て「人間の営み」を語ったものです。その営みの始まりや終わりにはそれ相応の「訳(理由)」や背景があります。社会科の授業では、大きな時代の流れやトピック全体の意義を俯瞰する「訳」を教えることを重視しています。単に教科書を読みながら解説するだけでは、断片的な理解はできても大きな流れをつかむことは出来ません。武蔵野では社会科を「訳を理解して、他者にしっかりとした理由を説明できる」力を持つための教科として考えています。

理科

自然界で起こる不変の出来事を扱うのが理科という教科の特徴です。私たち人間がどうであれ、自然界が悠久の営みを維持しているのは「理由がない」ということがポイントとなります。そのような考えのもと、理科を学ぶことで将来役立つことは、「メカニズム(しくみ)がはっきりしているものの活用法」ということになります。武蔵野では理科を通じて「メカニズムを考える感覚・感性を身につけてアイディアや活用方法を多様に検討できる」人に育てたいと考えています。

英語(英文法)

外国人講師によるLTEの授業を週に6時間行う一方、日本人英語教師による「英文法」の授業も週に4時間実施しています。スピーキングやリスニングを中心にしたLTEの授業では、英語を「感覚的に」習得していきますが、英文法の授業では文法のルールや規則性を整理していきます。外国人講師とのコミュニケーションを密に取り、LTEでの学習範囲を英文法でも並行して学習することを心掛けています。結果として文法的な正確さが増すばかりでなく、それまで定型的だった生徒たちの表現に個性が生まれ、プレゼンテーションの完成度も上がり、英語を使うことを楽しむ姿が見られます。LTEと英文法の相互作用こそが、武蔵野の英語教育の強みであると考えています。