第6回コラボレーション講座を開催しました
お知らせ
1限は、武蔵野短期大学講師の久米隼先生による「子どもの『遊ぶ』について考えてみよう」がテーマです。最初にホモ・ルーデンスという概念が紹介され、遊びが文化の起源であり、遊びを通して社会を作ってきたことが説明されました。続いて、受講生は子どもの頃の印象的な遊び経験を子どもの絵日記風に描く絵日記ワークシートに取り組みました。利き手とは逆の手で、まるで子どもが書いたような絵日記をかくことで自分の思い出の中にある遊びと向き合いました。講師から、ワークシートをもとに「楽しかった経験」について問われると受講生からの発言が次々と出ます。遊んだ場所、時間などを思い返したところで、現在の子どもたちの遊びの現状が示されました。時間と空間と仲間の3間が失われていることへの危機感を講師から伝えられた受講生は、改めて「遊び」の価値と、大人として子どもたちの「遊び」をどう残していくのか考えていました。
2限は武蔵野学院大学の砂子岳彦教授による「AIと共存するということ」の講座です。まず、講師自身が最近のAIの発展の中で感じている問題意識が語られました。実際に大学生などがAIとどう付き合っているのかについての具体的な説明に加えて、それが示す「人間とは何か」という哲学的な問いが受講生に突き付けられます。AIと共存するために、人間がこの宇宙の中でどんな存在であるのかという壮大な話に、受講生は興味津々で熱心に耳を傾けていました。AIができることとAIには難しいが人間ならできること、AIでできるが人間が考えるべきことなどの説明が、時々力学や哲学的な難解な説明をはさみながらも、動画等を活用して伝えられていきます。情報検索や正解を作成するツールとしてではなく、と対話することで自分の理想を見つけていけるAIの可能性が示されました。
本日の授業も高校生にとって、現代の社会的課題や先進的な話題に触れる機会になったのではないでしょうか。