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卒業制作を卒業要件とするアートと人間性ゼミ(桐田ゼミ)にて、音楽プロデューサーの麻田浩さんによるワークショップが実施されました

お知らせ

2025年7月25日( 金 )卒業制作を卒業要件とするアートと人間性ゼミ(桐田ゼミ)にて、音楽プロデューサー、シンガー・ソングライター、プロモーターと多彩に活躍されているトムズキャビンの麻田浩さんによるワークショップを実施いたしました。

以下、桐田敬介専任講師からの報告です。

狭山市のアメリカ村に現在も在住し、『HOSONO HOUSE』など日本語ロックの源流が育まれたハイドパークの文化を守り継承していくべく、過去にハイドパークミュージックフェスティバルも運営された、音楽プロデューサー、シンガー・ソングライター、プロモーターと多彩に活躍されているトムズキャビンの麻田浩さんに、学生から音楽のクリエイションや、フェスティバルなどの大きなイベントの実際について、お話を伺うことができました。
きっかけは、本学の桐田ゼミ生が良い音をつくるもなかなか発表の機会がないロックバンドのライブをオーガナイズし、これを卒業制作として発表したいという想いから。ゼミ担当教員、学生部の職員らと相談を重ねながら、本学の学バスも発着する稲荷山公園でミュージック・フェスティバルが開催されていたことを知ったことから、この地域に根差した音楽フェスティバルの開催ができないかと模索を始めました。
その模索の最中で、稲荷山公園がかつては米軍基地であり、アメリカ軍の将校たちがかつて住んでいた「ハウス」文化の残るハイドパーク(Hyde Park)として知られていたこと、その住まいをアトリエ兼住居として転居してきたアーティストやデザイナー、ミュージシャンたちがいたこと、そのハウスでまさにハウス・レコーディングを行なった作品のひとつに、細野晴臣氏の『HOSONO HOUSE』があったこと、そしてハイドパークの文化を継承していくべく、2000年代にミュージックフェスティバルを実施された麻田さんのことを、知っていきました。
当日の麻田さんのお話は、ハウス文化を生きる往時の写真の掲載されたご自身の書籍なども共有されながら、いい音楽を聴いては友人たちに共有していた中学時代から変わらぬこの音楽を人に聴いてほしいという軸をめぐる80余年にわたるライフヒストリーについて、じっくり語られていきました。
お話の最後には、学生たちひとりひとりからの感想と質問の時間を設けました。麻田さんの軸となる思いに共感したゼミ生から、自分もこの狭山の地ならではの音楽フェスティバルを作るにはどうしたらいいかを考えるのに、たくさんの刺激をもらったという感想も。その学生の話を笑顔で聴いてくださった麻田さん、マネージャーの木村さん、改めてありがとうございました!